Langakuをダウンロードしてみました。
今回は私がLangakuに興味を持ったきっかけと、検討した内容、ちょっと使ってみて思ったところなどを紹介して行きます。
Langakuとは
Langakuは、”日本の漫画で気軽に英語が学べる”という触れ込みでPRしている新しめのアプリです。
最近の私の学習のテーマが”多読・多聴”ということもあり、色々な本や雑誌などをあさっている中で”こんなのあったら良いな”のひとつが、まさに海外版にローカライズされた日本のコミックスを読んだらいいのでは?というものだったので、このアプリはまさに”渡りに船”と言う感じでした。
はじめに、まとめの結論を書いておくと、私の使い始めての感想としては、大まかに以下のように感じています
- アプリとしてはそれなりに信用できそう
- 無料で始められるのが良い
- 課金する価値アリ(無料で試した後、月間プラン、その後、結局は年間プランに加入しました)
- 自然でカジュアルな英語会話を学びたい人向け
- TOEICや英検などの試験対策にはほとんど向かない
使う前に気にした事
使う前に気になった事は以下の内容です。
- アプリの信頼性
怪しいアプリではないか? - 翻訳の精度
AIによる粗製・乱造の翻訳ではないか?
日本語のニュアンスや文化的な背景を拾えているか? - 費用感
他のサービスと比較したときに納得できる価格か? - 期待できる効果
アプリを使って得られるものは何か?
それは、このアプリではないと得られないものか?
自分なりの考え(課金までした理由)
気になったことについて、私が考えたり出した結論について紹介します。
怪しいアプリではないか?
怪しいアプリではなさそうと判断しました。
なぜかと言うと、集英社の名前がきちんと入っていたからです。
そして、運営会社が日本の会社だったからです。
この二つの事実が即アプリの信頼性を担保してくれる訳では決してないですが、少なくとも私の感覚としては、(ああ、それだったら最低限は大丈夫そうかな?)という感じでした。
懸念点としては、集英社が監修(?)クレジットしているようですが、実際の運営会社はベンチャー企業っぽいことです。
私の理解としては、集英社という大手の出版社が自分たちのIP(知的財産)の新しい活用方法・アプリケーションとして、ベンチャー企業が創案したLangakuという新しいコンセプトやアイデアに乗っかったという構造かな、と思っています。
少なくとも、1.出版社がOKを出していてアプリ上にも名前が出ている、2.ベンチャーとは言え日系の会社が運営している、ということで、品質やサポートの面でいきなりガッカリしたりビックリする事はなさそうだな、という印象を持ちました。
翻訳の精度
翻訳の精度は悪くなさそう、良い感じなのかなと思いました。
ただ、私自身、外資系企業での勤務経験や海外への一人旅の経験はありますが、日本生まれの日本育ちなので、”英語のフレーズとして本当に自然なのか?”という繊細な感覚は自分だけではどうも判断が付かない部分がありました。
そこで、言語交換アプリで知り合った友達、その中でもアメリカ育ちのバイリンガル(英語の方が得意)の人と、日本育ちのバイリンガル(日本語の方が得意)、そして念のため、ChatGPTにも文章を見せて、それぞれ意見を貰って判断しました。
複数人の人からもらったコメントと、AIの回答が全体的にはほぼ同じであったので、(なら大丈夫そうかな)という結論に至りました。
意見としては、まとめると以下のようなものでした。
- 特におかしいところがある訳ではないが、表現や言い回しがやや硬い
- アメリカの翻訳コミックスは、まぁこんな感じ
(口語的自然さよりも文法的正しさを優先する傾向) - AIっぽい、適当に機械翻訳してコピペしている感じは全くない
- コマの空気感やキャラクターの雰囲気を考慮して翻訳されている印象
- 英語に慣れる手段としては、面白いと思う。
ChatGPTの総括としての説明、”翻訳家に翻訳された海外版コミックスを逆輸入して、英語学習教材として提供している様な感じ”が、友達からの評価とも符合しており一番納得感がありました。
費用感
無料で始められるので、最初は無料です。
また、ラインナップされているすべての漫画が、大体は最初の3-4話が無料になっているので、試し読みも容易にできます。
また、費用感もそこまで高くないのも良かったです。
(金銭感覚をどう考えるか?については別の記事で紹介します。)
例えば、月額プランですと一番安いもので¥980/月で、この金額でひと月当たり単行本換算で3冊分読めるとの事です。
この金額は、例えば私が利用している通常の電子コミックス(余談ですが、めちゃコミです)へのサブスク金額と比較しても悪くないですし、単行本を新品で購入するのと比較しても悪くない金額ではないでしょうか。
さらにいえば、英語の勉強に使える機能がたくさんついて、この値段と言うのは結構頑張ってくれてるな、という感覚です。
また、海外版のコミックスを実際に購入しようと思ったら、基本的にはネット購入になるでしょうが、さらに高額になってしまうのは想像に難くありません。
期待できる効果
私が、自分自身の英語に対して感じている課題に効果がありそうなので、有料サブスクまでして効果を試してみる事にしました。
期待している効果は以下のものです。
会話の自然な受け答えを吸収する
”会話の自然な受け答えを学ぶ”というと、だいたいの定番は海外ドラマや映画の視聴ですが、聞き取る為に巻き戻したりスローにしてみたり色々ガチャガチャ操作しないといけないのがストレスでした。
また、完全な海外の作品だと、その国の文化を理解していないとピンとこないギャグなどがあるのもネックでした。
(もちろんこれは、本物の海外文化を知るきっかけになるのでいい面もあるのですが、英語自体の聞き取りに慣れていない段階では、高カロリー過ぎる事も多いです)
その点、日本語のコミックスを英語で読めば、自分が分からないところでは立ち止まれるし、その台詞をタップすればすぐに単語の意味や意味の解説が出てくるし、非常に使い勝手が良いです。
そして、登場人物の掛け合いやストーリー展開等は日本のコミックスがベースなので、直感的に理解しやすいので、キャラクターの表情から、英語の文章の雰囲気を予想する、分からない単語を類推しながら話についていくという、実際の英会話でも必要なスキルを自分のペースで疑似体験できるのが良い所だと思います。
スラングやくだけた言い回しへの耐性をつける
経験的には、アジアの人やヨーロッパの人と英語で話すのは楽で、英語ネイティブの人と話すのは格段に難しいと感じます。
それはネイティブの人が
- 大体、話すスピードが速い
- スラングやくだけた表現を使う
- 慣用句を使う
からだと感じています。
私の英語は、基礎は高校の授業と大学受験英語で身に着け、その後はTOEICなどの資格対策で力を伸ばしていきました。
なので、文の構造がしっかりしている、文章で書いてある通りの意味の言葉じゃないと、結構理解できない時があります。
比喩や慣用句、特にスラングは受験英語にもTOEICや英検にも登場しないからです。
例えば、日本語で言うと、”馬の耳に念仏”だとか”骨が折れる仕事”だとかそういうものです。日本語だと慣れているので、何が言いたいのか直感的に理解できますが、これがもし仮に英語だったら頭が真っ白になります。
(え…!?なんで急に馬?…話が飛んだ?)とか(骨が…折れる仕事…!!?)のような感じで、頭の中にハテナがいくつも沸いて、次の会話についていけなくなります。
コミックスでは色々な表現が出てくるので、そのあたりの耐性が付くことは期待できそうです。
時間をかけて使ってみないと、まだまだ効果は未知数ですが、私としてはこのアプリは、私の苦手に上手くアプローチしてくれ、他では体験できないような形で英語に触れさせてくれ、しかも続けられそうな感じがしたので、使う価値アリ、課金する価値アリと判断するに至りました。
悪いところ
使ってみて、感じた悪いところは以下のようなところです。
- 画面のレイアウトがごちゃごちゃして見づらい
→ 1日2日で慣れましたが、あまり使いやすいデザインではないですね。 - 料金体系が見づらかった
→ 課金を検討しようと思ってそれらしいページに入ったら、お得だけど高額な年間プランだけしか書いてないページに移動して、ちょっとストレスでした。
(その後、少しページを色々見て何とか月額プランにたどり着けましたが。) - 誤字や誤植がそこそこある
→ 色々なサービスを使っていると、まあ、こんなもんかな、と思ってしまいますが、有料のサービスの割には誤字や誤植、吹き出しから文字がはみ出ている、文字が重なっているなどの読書体験や没入感を削ぐ細かいミスがそれなりにあります。
この辺はベンチャー企業してるっぽい粗さが出てるなと思いました。
総合的な評価
私としては、このアプリはこんな人に向いている様な気がします。
- 口語表現や実際のカジュアルな英語の会話に慣れたい
- 英語の文法規則(五文型などの基本的な知識)がある程度わかっている
- コツコツ続けて、長いスパンで成長を実感したい
逆に、このアプリはこういう人には向いていない様に思います。
- 礼儀正しい、接客業向けの表現や言葉遣いを覚えたい
- 英語の語順や文法ルールなどは、ほとんどわからない
- すぐ間近に控えている受験、TOEIC、英検などで効果を感じたい
受検やTOEICや英検にはなぜ効果がなさそうかは、以下の記事で詳しく解説したいと思います。
- TOEICって、バッティングセンターみたいなもの(準備中)

