Langakuをダウンロードして1カ月経ちました。

自分の学習の記録を兼ねて、1カ月使用しての感想を記録しておこうと思います。

総合的に

全体的にはかなり楽しみながら、自然に英語に触れられています。
サービスの品質については正直そこそこ思うところがありますが、個人的には結構満足しています。

学習の成果として、自分の英語理解の質やスピードなどについては、目に見えた変化はまだ感じられていませんが、読書量という定量的な観点での成果としては、1カ月で20万語をLangakuで読みました。

20万語読んだ

ランガクでは、めくったページか完了したチャプターに応じてか、細かい技術的なことは分かりませんが、読んだ量に合わせて語数を自動でカウントして表示してくれる、多読を意識している学習者にはとても便利で嬉しい機能があります。

この20万語がどの位かというと、私の場合、このLangakuに限らず英語力の向上を目的の”多読学習”を取り入れてから大体7-8カ月が経ってまして、今までに読んだ語数は、記録している限りでは60万語です。

(電車の中で読んだネット上の英語ニュース記事や、図書館でたまに読む英字新聞など、そういったものの文字数は正直どうしようもないので、カウントできていないのですが、仮にそれを含めてもせいぜい65万語ぐらいかと思います。)

60万語のうちの20万語がランガクです。

つまり、私がLangakuに出会う前に半年で積み上げた語数が大体40万語、それの約半分の量にもなる20万語を1カ月でこなしてしまった、ということになります。

別の言い方をすると、たった1カ月で多読の語数が1.5倍になったという事です。

これはかなり驚異的な成果ではないでしょうか?

ただ、硬派なニュース記事や時事問題の記事を読んで経験できる積み上げられる英語と、漫画の物語に合わせて展開されるストーリーテリングやキャラクターの会話によって積み上げられる英語との”蓄積の質”(この表現が適切かは分かりませんが)は、単純には語数では比較できないとも同時に思っています。

とはいえ、やはり20万語を1カ月で知らず知らずのうちに読んでいた、と言うのは、結構良いのではないですかね?
自分でもちょっとビックリです。

20万語の中身

20万語の中身について話しますと、これにも結構嬉しい誤算がありました。

意外と難しい言葉が出てくる

”日常で使われる会話文に近い英語を、ニュアンスを感じ取りやすい漫画という媒体で体感できる”というのが、Langakuというアプリに一番期待していた効果でした。

しかしその一方で、(少年誌のカテゴリーでメインとなる、学園モノやバトルもののキャラの台詞が、社会人としての自分の実用英語の役にどのぐらいたってくれるのかなぁ…)というのも、不安というか素朴な疑問として思っていたところでした。

しかし、意外にも結構アカデミックな単語や、上級英語とされるような難しい単語がキャラの口から出てくること多くあり、日々知らない単語に出会うことができています。

これの理由については、私は2つの要素があるのかなと理解しています。

  • キャラクター造形からくるもの
  • 翻訳スタイルからくるもの

キャラクター造形

漫画のキャラクター造形に合わせて、同じ物語の中でもキャラごとに喋り方なども違っており、キャラクターや学生であっても、いわゆる”インテリ系キャラ”などは、結構難しい語彙を使う傾向がある様に思います。
また、大人が登場する物語では、必然的に言葉遣いが大人っぽく描写されますので、そういったところからも、雰囲気の差がなんとなく感じられて面白いです。

その様な、キャラの造形に合わせた言葉遣いの差を、漫画という、動きや表情などを生き生きとした描写する媒体で空気感ごとまとめて体感できるので、英語の会話を疑似体験するツールとしてなかなか興味深い体験が出来ているように感じています。

また、バトルものであっても、例えばキャラクターの特殊な能力を紹介する時に、ちょっとアカデミックな語彙を使って説明をして”いかにもそれっぽい感じを出す”というのは、日本の漫画でも使われる手ですが、英語の翻訳でもその様なスタイルは踏襲されており、バトル漫画であっても、結構ちゃんと勉強になるかもな、という印象を持ちました。

翻訳スタイル

Langakuのアプリに課金するか悩んでいた時に、言語交換アプリで知り合ったアメリカ人のバイリンガルの友達に英語の翻訳の質について質問したことがありました。

彼のコメントとしては、
「完全な口語ではなくやや硬い。でもこれは英語のコミックス全般の特徴。教育的というか文法に忠実で普通の会話としては言葉のチョイスとかがなんか硬い感じ。でも機械翻訳とかそういう変さとか硬さじゃなくて、コミックスの英語ってこんな感じだよ。」
との事でした。

今回の、事については彼のコメントが状況を読み解くヒントになっている様に感じました。

実際、海外の人と話していると(ビジネスシーンでは絶対にありえませんが)カジュアルな会話では、FワードやSワードはかなり飛び交いますが、漫画には一切ありません。
私の感じられる部分はそのような所だけですが、ほかにも通常の会話では普通に見られる口語的な英語の崩し方を、”教育的というか文法に忠実”という観点から翻訳では排除している、として見れば難しい語彙がけっこう目につく状況に対しての説明としては、個人的にも納得感があります。

結局何が言いたいかというと、少年漫画やバトル漫画であっても意外と語彙の勉強になるということです。
少なくとも、想像していたよりはずっと語彙学習として成立している印象を受けています。

実際に、ブックマークした単語の中には、英検の上級レベルとして扱われる語彙も含まれていました。

たとえば

Langakuには、読んでいて分からなかった単語や覚えたい単語をタップするだけで簡単にブックマークできる機能があるのですが、その中から私がチェックした単語をいくつか紹介しますと、

  • concede
    意味:認める
  • preliminary
    意味:予備の
  • treachery
    意味:裏切り

という言葉がありました。

これらの言葉は、手元の単語帳(パス単)を確認したところ、英検準一級や一級の単語帳に収録されていたり、派生語として触れられている語彙でもありました。

このことは、漫画からでも勉強に役立つ単語が学べる可能性がある(もちろん試験の頻出語彙であふれているわけではないですが)という事と、巷で言われている”英検の上級クラスの単語は実生活では使わないような、不必要に難解な語彙だ”という意見に対しても再考の余地がある事を、示唆している様に思います。

なぜならば、これらの単語が登場したのは、学術論文でもなく、硬派な経済論評でもなく、海外向けにローカライズされた”少年”漫画なのですから。

ちなみに今例として挙げた単語はすべて『僕のヒーローアカデミア』で出会った単語でした。

どんな漫画を読んだ?

これからは、私が1カ月で読んできた漫画を紹介しますが、まずその前に私がどういう基準で漫画を選んだかをお話ししたいと思います。

Langakuは、通常の漫画アプリとほとんど同じシステムで、月額のプランであっても漫画を無制限に読めるわけではありません。

漫画アプリでよくあるチケット制を採用しており、毎日読める話数、一カ月で読める話数は決まっています。

なので、学習の目的に合わせて自分に合った漫画を選ぶというのは、”Langakuを使い倒す”という観点からも、結構重要だと思うのです。

例えば、極端な話ですが、スポーツ漫画やバトル漫画でその話丸々一話が、試合や戦いの描写のみで、シュッ!とかサッ!とかドカーン!!とか全然会話が無かったら、ちょっと損した気分になりませんか?(私はなります)

自分なりの漫画の選び方

漫画を選ぶときには、自分が何を学びたいかを、自分自身で整理・納得しておくのが大事だと思います。

私がLangakuを試してみようと思った理由は結構明確で、

  • より幅広い状況で、社会人としてTPOにあった言葉遣いをしたい
  • 暗記じゃない方法で、慣用句やコロケーションにもっと慣れたい
  • 日常の会話で交わされるカジュアルな表現をもっと知りたい
  • 多少乱暴な言葉であっても知識として一応押さえておきたい

というものでした。

ですので、読む漫画を選ぶ際には以下のポイントを気にして選んでいます。

  • 社会人や大人が頻繁に登場する
    (自分のライフステージにあった人の会話スタイルの方が、参考にしたり、真似しやすそう)
  • 会話が多めにある
    (せっかく英語の勉強のために読むのに、会話が無いとちょっと損した気分)
  • 登場人物の心理描写などがしっかりとある
    (表現のバリエーションが増やせそう)
  • 学園コメディや学生日常モノはなるべく避ける
    (学校生活の語彙は、社会人にはあまり役に立たなそう)
  • バトル一辺倒の漫画は選ばない
    (せっかく英語の勉強のために読むのに、会話が無いとちょっと損した気分)
  • 完結している
    (完読の達成感を味わいたい)
  • 人気があって話題性がある(あった)
    (日本人外国人問わず、世間話のネタとして使えそう)

その様な観点から、私が今試しているのは以下の漫画です。

読んだ漫画

  1. バクマン(購読中)
    漫画業界を舞台にした作品で、編集者との交渉や戦略会議など、大人同士の会話が多いのが特徴です。仕事の文脈での英語に触れられそうという点で、一番初めに選びました。完結済みなのも安心感があります。アニメ化もされた人気作品ですが、今まで見た事や読んだことはありませんでした。
    雑誌編集という仕事は、私の携わってきた業界とは全然違っているので、今のところ仕事上の語彙は全然かぶっていませんが、職場や会議などビジネス的な空気感は親近感というか地に足が付いた英語という感じがします。
    1/3か1/2ぐらいまで読み進めたところです。
  2. ルックバック(読了)
    こちらも漫画を描くという事をテーマにした作品なのですが、少女二人の関係性の変化や、心模様の変化が、絵で上手く表現されていて、その空気感を味わいながら、かつテンポよく英語が読めました。どういう内容の話か全然知らずに、なんかそういえば話題になっていたかなという感じで読み始めたのですが、話自体もすごく良かったです。また、短編で読み切りやすいのも嬉しいです。
  3. 僕のヒーローアカデミア(購読中)
    完全なバトルものなのですが、能力バトルなので戦いの中でも騙し合いというか、相手の弱点を探ったり等、キャラの心理描写が豊富です。群像劇的な物語の側面から、多彩なキャラが登場しそれぞれに違った悩みがあったり、英語でも個性を感じやすいとこが面白いです。
    この記事で前述したとおりですが、カジュアルなセリフだけでなく結構ちゃんとした語彙まで幅広く触れられます。
    漫画は読んだことがありませんでしたが、アニメで大体一通りのストーリーは履修済みです。
    これは最近読み始めまして、今は、1年生のスポーツ大会もいよいよ終盤に差し掛かったかなというところです。
  4. ヒカルの碁(購読中)
    日本語版で読んだこともあり、自分の個人的に好きな漫画ランキングで結構上位に入る作品なので、英語でも挑戦したくなりました。
    囲碁の世界を舞台にしたお話なので、アクションは少なめで、これも登場人物と会話が多いです。小学生、中学生、青年、大人、そして平安時代からよみがえった幽霊まで、様々な登場人物が登場するので、その英語での掛け合いにも期待です。
    最近読み始めたばかりなので、まだヒカルは小学生です。

サクッと書くつもりがまた長くなってしまいました。
この記事も一旦公開して、少しづつ加筆しようと思います。