2026年3月、2次試験の面接にパスして無事に英検準一級に合格できました。
嬉しいのはもちろんですが、ホッとしたという気持ちも大きかったです。
今回は記録として、英検準一級の受験体験の記事を書いておこうと思います。
準備期間は4カ月半ほどで、全体の感想としては合格した事もありますが、いい経験になった・楽しかった、また、少し英語の視野が広がった感じがしました。
受検のきっかけと英語力
今まで私は、英語の試験と言うとTOEIC L&Rに完全にフォーカスして取り組んできました。
なぜかと言うと、社会人として、職場でも友人との世間話でも転職市場でも、英語力を測る試験と言ったら、かならず一番にTOEICが出てくるからです。
社会人として英語力を示すならば、乱暴に言えば、TOEICさえ受けておけば・TOEICの対策さえしっかりしておけば、必要十分な訳です。
しかし、最近、英語を勉強していて、ライティングやスピーキングも含めた総合的な英語能力について、しっかりとした評価を受けてみたくなってきたので、別の挑戦として英検にチャレンジしてみようと思ったのが受験のきっかけです。
なお、英検受検前の英語力は、TOEIC L&Rの点数で言うと915点でした。
私は、TOEICについては試験への対策も含めて今まで結構やりこんできましたので、このスコアは私の英語力そのものと言うよりは、試験テクニックなども含めての900点と言う感じです。
英検の難易度はTOEIC換算でどのくらい?とネットで調べると、色々な記事が出てきます。
それで英検準一級については、諸説ありますが一番低めの評価でTOEIC740-820点ということでした。一方、英検一級は、こちらも色々な評価がありますが900-960点という評価です。
ですので、英検準一級受験と言うと、わたしのTOEICのスコアとしては、世間的には”まあ合格して当然だよね”という評価にもなったりする事もあるのでしょうが、ライティングとスピーキングの試験経験がほとんどない私にとっては、英検準一級がまずは挑戦として良いかな、ということで英検準一級を受験する事に決めました。
あとは、あまり失敗するのが好きではないので、高すぎる目標をぶち上げてコケるよりは、落ち着いて挑戦すれば合格できそうな試験にまずは挑戦して、着実な進歩の実感を得たい、という私の性格もその方針決定には影響したと思います。
勉強戦略
やはり、試験突破には作戦や準備が大事だろう、ということで、ChatGPTなどにも相談しつつ、ネットの記事などを色々読んでまずは情報収集をしました。
その結果分かったことは、元々知っていた”ライティングとスピーキングがある”ということ以外では、
- TOEICと英検は使われる語彙が違う
(TOEICは日常や仕事の事務・雑務に関係するような語彙vs 英検は新聞やニュース、学術論文などに出てきそうな語彙) - 長文読解の読み方が少し違う
(TOEICは読み解きのスピードの中に正確性が必要、英検は正確性の中にややスピードが必要) - リスニングの出題スタイルが違う
(難易度は同じぐらいだが、試験形式が違うのでそれなりの対応が必要)
ということが分かりました。
結論としては、語彙(単語)と試験の形式への対応と対策がカギかなと思いました。
また、一番のネック(心配事)は、TOEICではテストされたことが無いライティングとスピーキングだったので、そこを一番重点的にやらないとな、という感想でした。
ただ、今回の挑戦のコンセプトとして”自分の英語力を総合的に測ってみたい”という思いがありましたので、試験テクニックや過去問を研究・対策して点数をもぎ取っていくスタイルと言うよりは、試験を意識しつつそれを使って自分の英語を見直すことで、知識の土台をより確かにする、理解をより深める、というのをポイントにしたいとも思いました。
お金ももったいないし、受けるからには不合格にはなりたくないが、かといって自分の積み上げた英語力そのものでの合格でなければ、それでは自分としての達成感が得られないだろう、という感覚でした。
それで、私がChatGPTと相談しつつ最終的に決めた、基本的な戦略は、とにかく試験勉強を通じて、多少遠回りな方法でも、着実に英語の土台を積み上げていく勉強方法をとる。テクニックを磨くことにはなるべく時間と手間を使わずに、自分の実力で合格する。かつ、それがトップ圏合格であることを目指す。というものでした。
これは、英検一級を最終目標として考えた時に、英検準一級の試験勉強を通じてしっかりと英検一級への挑戦の土台になるようなものを獲得したい、テクニックに走ってそれで準1級受かっても、一級に挑戦する時に後々苦しくなるのではないか?という気持ちも心の根底にあるからでした。
その様な高い意志と意気込みでスタートしたものの、結局は、試験一カ月前ぐらいに急にやる気が起きなくなってしまって、試験勉強としてはあまり仕上がらないまま、やや中途半端な気持ちで受験当日を迎える事となったのでした。
準備したもの
単語帳
語彙対策として、単語帳は評判の良さそうなものをネットで2つ買いました。
(が結局1つしか使いませんでした。笑)
購入したのはアマゾンで評判の良かった、
- 英検準一級 でる順パス単(旺文社)
- 英検準一級 単熟語EX第2版(the japan times出版)
です。
両方手に取ってみて、最初の10ページぐらいをパラパラめくってみて、私の感覚で直感的に”あ、こっちだな”と思ったのは、パス単でした。
これはただ私の感覚なので、選ぶのは個々人の完全に好みで問題ないと思います。
収録語数はどちらも2400語、きちんと発音記号も傍記されており、例文も記載されている。どちらが先かは知りませんが、お互いライバル関係なので真似しあっているというか切磋琢磨というか、機能的にはどちらも非常に高いレベルの単語帳だなと言う感じです。
ただ私にとっては、以下の理由でパス単になりました。
- 大学受検の定番”ターゲットシリーズ”と紙面のレイアウトが似ている
→ 受験勉強でさんざんお世話になったターゲットには好意的な印象がある
→ 慣れた紙面レイアウトだと、勉強中に無意識に感じるノイズが少なく、集中しやすい
→ 感覚的に、単語帳を開いたときに紙面が”うるさくない”、見やすい - 本自体が、単熟語EXよりも小さい
→ 英単語帳は、なるべく常に持ち歩きたいので小さいと助かる
→ ベッドで寝そべって勉強したりするのにも軽くて小さいのは便利 - 表紙、マーケティング的側面
→ ”でる順”というタイトルの分かりやすさ
→ 過去10年間の出題データ分析による「でる順」という説得力
→ ”旺文社は英検書売上 No.1”という響きの信頼感
とまぁ、それっぽく箇条書きで書いてみましたが、結論としてはやはり、
手に取ってパラパラ見た時に
”スッと集中できそうな気がする”
”これなら頑張れる感じがする”
と直感的に感じられたところが、決め手となりました。
過去問集や対策本
試験形式への対策としては、過去問題集、とライティング対策本、スピーキング対策本をそれぞれ1種類準備しました。
- 英検準1級 過去6回 全問題集(旺文社)
- 英検準1級 最短合格!要約&英作文 完全制覇(the japan times出版)
- 英検準1級 最短合格!二次試験・面接 完全制覇(the japan times出版)
これらは問題演習と言うよりは、より公式に近い信頼できる出版社から出ている、出題傾向や問題形式への対応のコツなどを、いつでも参照できるようにしたいという目的で買いました。
過去問はどこで買っても過去問なら内容は同じはずなので、(やっぱりパス単と同じ、大手の旺文社かなぁ)という感覚でレビューもあまり見ずになんとなく選びました。
試験形式対策の本は”完全制覇”という響きの良さとアマゾンの高評価レビュー、あとは単熟語EXなどを始め英検対策本で旺文社と双璧をなすthe japan times出版の”頼りに出来そうな感じ”をあてにして購入を決めました。
ChatGPT
今回の英検のためにサブスク購入したわけではありませんが、今回の合格に一番大きな貢献をしてくれたのがChatGPTだったように思いますので、もしかしたらこの記事を読んでくださっている方の参考になるかなと思い、一応記載しておきます。
いまや、独学での語学学習には、ChatGPTやGeminiなど生成AIの活用はほとんど必要不可欠という印象すらあります。
言語交換アプリで英語学習を頑張っている色々な日本人と直接会話しますが、やはり生成AIを勉強に活用している人は多く、日に日に増え続けている印象もあります。
ChatGPTは無料でもそれなりの仕事をしてくれますが、文字数制限もありますし、あまり回答の内容が良くない事もあるので、語学学習に熱意のある方でまだAIを使っていない方は、生成AIのサブスクは最優先で検討してもいいサービスの一つだと思います。
具体的な試験対策だけでなく、英語でチャットして実戦練習の相手になってくれたり、英語の文法的な質問や、疑問を投げかけておくと、その会話の内容をなんとなく記憶してくれて、それを基に自分の英語力の総合的な評価をしてくれたり、苦手なポイントを教えてくれたり、勉強方法の提案をしてくれたり、と英語学習の作戦や戦略の相談にはほとんど万能に対応してくれます。
勉強方法
受験を決意し本が準備出来てから一次試験までは、おおよそ4カ月半ありました。
ここからは、私の勉強方法を紹介していきます。
単語と語彙
語彙については、英単語帳(パス単)を大体全体で2周ほど、特に重要と思われるA・Bエリアは追加で2周ほどしました。
主要な意味の理解という観点では、AとBについてはほぼ100%、Cエリアは60%ぐらいの暗記率でした。
ChatGPTからのおすすめでは、”もし余裕があれば”という注釈付きで、単語の例文側(見開きの右半分)も1-2周すると、語彙問題や英作文のコロケーション対策に良いよ、とのアドバイスがありましたが、ちょっとやる気が起きず、そこまではしませんでした。
英単語帳の活用には、おそらく私独自の特別なコツなどは無いとはおもうのですが、
- どこに行くにも常にカバンに放り込んでおく
(電車移動や待ち合わせ、暇つぶしとしてスキマの時間にコツコツやる) - 覚えようとせずに、まずは流し読みで一周する
(すでに知っている単語と、知らない単語の全体像を掴む)
(とりあえず一周したら、それだけでも達成感が得られる) - ガシガシ書き込む
(使い終わった後のリセールなどを気にしないで、とにかく使い倒す) - 覚えながら進めていくというよりは、どちらかと言うと周回して覚えていく
というのが、個人的には大事かなぁと思います。
ライティング
ライティングは、ChatGPTに練習相手になってもらって準備をしました。
対策本は参照として利用し、冒頭の試験の概要や問題の出題傾向を斜めに見ただけで、それを使って問題演習はせず、その内容を基にChatGPTに出題傾向を指示して似たような問題をたくさん作ってもらい、それに回答するというスタイルで対策しました。
ChatGPTさえあれば、「英検の出題方式と採点方式に準拠して、ライティング問題の出題と私の回答への添削と評価をしてください」とお願いするだけで、いくらでも模擬問題を出してもらえるのですが、ご存じの方も多いと思いますが、やはり生成AIは”もっともらしい顔をして平気で間違った事を教えてくる”場合がそれなりにありますので、AIのアドバイスだけに頼らず、信頼できる本などを持っておいて、自分で評価の観点や出題の傾向を把握してChatGPTのアドバイスが試験の傾向にキッチリミートしてるか常に気を配っておくのは、かなり大事だと思います。
さて、それでライティングの練習は、毎日やっていた時期と全然やらなかった時期がありますが、平均すると週に1-2日、要約・エッセイの本数で週に3-4本はライティングをして、添削、アドバイスをもらっていたように思います。
試験準備期間の4カ月半で、つづりのミスやコロケーションの誤りなど、ChatGPTに指摘されたことをあまり直せた実感はないですが、自分の考えや気持ちをある程度試験の書式にあった形で頭の中から引っ張り出すスピードには結構良い変化があったように思います。
また、私なりのライティング対策のコツとしては、エッセイライティング以外のChatGPTとのやり取りもなるべくすべて英語でコミュニケーションを取るようにしていました。
ただ、特に難しい概念について質問したり、説明してもらう時には「ちょっと今回は日本語で質問させてください」や「今の話を私はこう理解しましたが、あっていますか?」や「分からなかったので、もう一度日本語で説明してください」と言ったりもしましたが、なるべく英語に触れる時間や英語だけで情報を理解したり整理する機会をたくさん持つようにしました。
これによって、英語の基本的な実力や土台が結構培われたような気がします。
役に立ったプロンプトなどは改めて別の記事で共有しようかと思います。
リーディング
結局、リーディングセクションについては試験対策は一切せずに受験に臨むことになりました。
理由としては、二つあります。
一つには、ChatGPTと相談しての戦略的な決断です。
これはどういうことかと言うと、私の英語の伸びしろをChatGPTに相談したときに、「完璧に理解しないと不安という感覚が強く、精読する癖が強すぎる」
「全体を素早くザックリと読む・全体の輪郭を掴む訓練が必要」
というアドバイスをもらったからです。
実際、TOEICでもリーディングパートは時間が足りず、実は私は一度も全問解ききったことがありません。(最後の10問ぐらいは大抵”塗り絵”しています)
ですので、この癖を無くすために、難易度の高い、ついつい自分が不安になって精読や返り読みをしたくなる試験問題ではなく、もっと読みやすい文章(苦労して読まなくてもスッと内容が頭に入ってくるレベルの文章や、理解しないといけないという気持ちを持たずに気楽に読める本)などを読んでいく事にしたわけです。
この、精読や理解したいという不安感を手放す練習も、結構良い効果があったと思います。
そして二つ目ですが、あまり試験対策をやる気にならなかったからです。
こう言うと、すごく不真面目に聞こえるかもしれませんが、これには自分なりの理由があります。
TOEICなどもそうなのですが、だんだん英文を読むことに慣れてきてからは、試験用の英文は少し内容が空虚と言うか、読んでも自分の成長につながらない情報ばかりが頭に詰め込まれてるような気分がするようになってきたからです。
(架空の世界のマンションの改修工事に伴うエレベーターの使用停止期間なんかを知ったとしても、私の人生にはなんの得にならないですよね。笑)
英検の長文はTOEICと比べると、社会問題などの話題も扱うのでかなり良い印象ですが、試験問題の文章と言うのは結構紋切り型の問題提起や論説が多い気がして、あんまり”タメになった”という読後感が得られないのも、気乗りがしなかった要因の一つです。
以上の二つの事から、私はやや自分にとって簡単な本(でも自分が読みたいと興味が持てる本)の多読や音読教材を使ったシャドーイングなどを継続的に実施し、英語の読解の根本的な癖の改善や、英語力の土台の見直しと向上に努めました。
具体的には、読書量としてはGR本などをメインにおおよそ試験までに40万語ほどを読みました。
今あらためて振り返ると、40万語と言うのは自分でも結構ビックリで、これが結構効いたのかなと思います。
実際、一次試験のリーディングパートを終えて、ライティングパートに入った時に35分以上残ってましたので、結構早めに読解パートを終えられたと言えるのではないでしょうか?
リスニング
リスニングも試験対策としては特に何も特別な事はしませんでした。
と言うのも、聞く力の向上と言うのは英検に関係なく、私の英語学習の昔からの大きなテーマの一つとなっていたからです。
いつも通り、
- 言語交換アプリで海外の人との実戦的な英会話に参加する
- ポッドキャストで興味がありそうな番組を聞く(BBCニュースやSmart Lessなど)
- なにかYouTubeなどで調べ物をするときは、まずは英語で調べてみる
ということをなるべく日常的に行うように意識しました。
やったりやらなかったりは当然ありましたが、平均して一日1時間程度はリスニングに時間を使っていたと思います。
これは、しっかり集中して聞くというよりも、家事をしながら流し聞きする、お風呂に入りながらシャドーイングしてみる、のようにいかに通常の生活(たとえば学校だったり仕事だったり)の重荷にならないようにするかを心掛けたのも良かったと思います。
なんかつらつらと書いていたら、かなり長くなってきてしまいました。
一旦ここで公開して、続きは順次加筆しようと思います。


